風しんに気をつけましょう
更新日:2024年4月12日
現在、例年と比較し、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。今年5月以降、宮城県内における発生は報告されていませんが、多くの人の往来により、今後、全国的に感染が拡大する恐れがあります。
風しんの抗体価を持たない又は抗体価が低い妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があるため注意が必要ですが、妊娠中の女性は予防接種を受けることができません。
そのため、同居のご家族など、妊娠中の女性のそばにいる方は風しんを発症しないように予防に努めてください。また、妊娠中の女性は風しんが流行している地域に出かけることを控えるなど、可能な限り人混みをさけて行動してください。
風しんとは
風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。咳やくしゃみなどの飛沫により感染します。
症状は、風しんウイルスに感染してから2~3週間(平均16~18日)後、顔や体への発疹、発熱、リンパ節(特に耳の後ろ、後頭部、首)の腫れなどが現れますが、症状が出ない人もいます。また、脳炎や血小板減少性紫斑病などを合併することもあります。
さらに、妊婦、とくに妊娠20週頃までの女性が風しんにかかると、おなかの赤ちゃんにも感染し、耳が聞こえない、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなど、「先天性風しん症候群」という病気になってしまうことがあります。
なお、感染力があるのは、発疹が出る日の1週間前から発疹が出た後の1週間程度までです。
風しんに1回かかると、ほとんどの人は免疫がつき、その後風しんを発症することはありません。
予防方法について
風しんは、2回の予防接種により発症を最小限に抑えることができます。
しかしながら、風しんワクチンの予防接種は、平成2年4月1日以前に生まれた方は最大1回、昭和54年4月1日以前に生まれた男性の方は1回も接種の機会がなかったこともあり、その年代の方は、十分な免疫を持っていない可能性があります。過去に風しんに感染したことにより自然に免疫を獲得している場合もありますが、予防接種歴(母子手帳に記載されます。)や風しんにかかったかどうか不明の場合は、風しんの予防接種を受けることをご検討ください。
ただし、妊娠中の方は、予防接種を受けることはできません。妊婦さんへの感染を防ぐためには、周りの人が予防接種を受け、風しんウイルスへの免疫をつけることが大切です。
成人の風しんの抗体価検査・予防接種費用の助成について
宮城県では、風しんの抗体価検査の費用助成を、岩沼市では成人の風しんワクチン予防接種費用を助成しています。助成の対象となる方など、詳しくは、下記へリンクしてご確認ください。
お子さんは定期予防接種を受けましょう
風しんワクチンの予防接種は、現在は麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)として定期接種の対象となっています。定期接種の対象時期を迎えたら、早めに予防接種を受けましょう。
- 第1期/1歳になったら(対象:生後12ヶ月から24ヶ月に至るまでの間にある者)
- 第2期/保育所(園)・幼稚園の年長さんになったら(対象:5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間にある者)
※上記対象年齢での接種費用は無料です。(対象年齢を過ぎた場合は有料になります。)
風しんについて詳しくは以下のリンクをご覧ください
このページに関するお問い合わせは、健康増進課まで
〒989-2480 岩沼市桜一丁目6番20号 電話:0223-23-0809(保険年金係)、0223-23-0410(予防衛生係)、0223-23-0794(健康対策係)
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