2024年8月30日記者会見
更新日:2024年9月3日
令和6年第4回市議会定例会の議案の概要
令和6年第4回定例会に提出する議案についてお知らせします。
招集日は9月3日、火曜日です。議案は、決算等の認定が8件、条例が2件、その他が7件、補正予算が5件の合計22件です。
令和6年度9月補正予算の概要
まずは補正予算の概要についてご説明いたします。
議案第61号については、令和6年度一般会計補正予算(第3号)で、歳入歳出とも「2億7,421万2,000円」を追加し、総額を「203億8,822万8,000円」にしようとするものであります。
歳入では、交付税本算定による普通交付税の増及び臨時財政対策債の減、前年度決算剰余に係る純繰越金の増、ふるさと納税寄附金の増など、歳出では、過年度の補助事業等に係る国・県支出金精算還付金の追加、ふるさと納税寄附管理事業の増、高齢者日用品支給事業に係る経費の追加、まち・ひと・しごと創生推進基金元金積立の増などを計上するものです。
令和5年度決算の概要
次に令和5年度決算の概要についてご説明いたします。
令和5年度においては、物価高騰に直面する市民生活の負担軽減に取り組むとともに、子育て関連施策に注力し各種取り組みを実施しました。
令和5年度決算は、歳入は、198億1,530万円で、前年度に比べ3億2,334万円の減、歳出は、186億268万円で、前年度に比べ1億6,177万円の減となりました。
市の歳入の根幹である市税については、個人市民税は減となる一方、法人市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、都市計画税でいずれも増となり、市税全体としては過去最高水準の73億6,298万円(前年度比2億2,907万円の増)となりました。
歳出について、ハード面に係る事業につきましては、朝日竹の里線道路改良事業、保健センター長寿命化外部改修工事を行ったほか、西児童センター放課後児童クラブ分室整備事業や小・中学校施設修繕などを実施しました。
また、物価高騰対策として、住民税非課税世帯への物価高騰緊急支援給付金等の支給や高齢者施設等への支援を行ったほか、地域経済の活性化及び市民生活の負担軽減を図るため地元応援割増商品券販売事業を実施しました。
歳入歳出の差し引き額(=形式収支)から翌年度への繰越財源1億3,304万円を控除した実質収支は、10億7,958万円の黒字となりましたが、財政調整基金への積立や取崩しなど収支の調整要素を除いた実質単年度収支は、12億4,484万円の赤字となりました。
次に、財政指標についてでございますが、財政力指数は、「0.797」となりました。
財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、地方交付税、地方譲与税及び地方特例交付金等が減となるとともに、人件費、扶助費及び公債費などの経常経費充当一般財源が増となったこと、さらに、市債の借入を抑制するため臨時財政対策債の発行を見送ったことにより、前年度4.58ポイント増加の「102.37%」となりました。
財政健全化判断比率については、実質赤字比率、連結実質赤字比率、将来負担比率は算出されず、実質公債費比率も「マイナス0.5%」と、早期健全化基準を大きく下回っており、これまで同様、健全な状態を維持しております。
令和5年度末における財政調整基金残高は、前年度比で3億438万円減少し、37億7,988万円となりましたが、このうち、震災復興特別交付税の未精算額など今後支出が見込まれる震災関連経費を除いた通常収支ベースでは、30億円程度となっております。
市債残高は、臨時財政対策債の発行を抑制するとともに、借入額を上回る償還を行ったことから、113億6,759万円となり、前年度比で7億9,200万円減少しました。
本市においても、人口減少の傾向が現れており、年少人口、生産年齢人口が減少する一方で、高齢者数は増加しております。人口減少に伴い市税をはじめとする自主財源の減少や、制度改正や年齢構成の変化に伴う人件費、社会保障費等の義務的経費の増加など、財政状況の悪化が懸念され、物価高騰がさらに悪影響をもたらしています。
このような状況を打破するためにも、既存事業の見直しにより、行政改革の成果を具現化し、効果を明確化して事業を執行していくとともに、シティプロモーションを積極的に展開するために戦略的な情報発信を行い、移住・定住、観光誘客、企業誘致などを促進してまいります。また、ふるさと納税獲得に向けた取組みを強化して財源確保に努めるとともに、引き続き行政改革を推進し、コスト削減、合理的・効率的な予算執行を徹底し、強固な財政基盤の維持に取り組んでまいります。
議案以外の情報提供
市の防災対応
項目1「市の防災対応」について申し上げます。
まずは、台風5号及び台風7号への対応ですが、お盆期間にかけて、台風5号と台風7号が発生し、宮城県への上陸が見込まれておりましたことから、庁内に危機管理態勢を敷き、情報収集に努めるとともに、市民の皆さまへの注意喚起を行いました。いずれの台風においても、幸いなことに、本市には大きな被害は発生しませんでしたが、全国各地では様々な災害が発生している状況に加え、運用後初となる南海トラフ臨時情報も発表されました。
そのような中、市としては、あらゆる災害へ備えるため、去る7月7日に総合防災訓練を、また7月18日には災害対策本部設置・運営訓練を実施いたしました。市民の皆さまには、これらの訓練を通して、情報の収集方法や避難のための行動手順、さらには非常持ち出し品を改めて確認していただくことの重要性を呼びかけました。
最後に、現在、西日本を縦断している台風10号ですが、速度が極めて遅く、今後の進路も読みづらい状況ではありますが、この台風10号への対応を含め、今後ともあらゆる災害に備え、万全を期してまいります。
岩沼市ビジネススタート補助金の新設
次に、項目2「岩沼市ビジネススタート補助金の新設」について申し上げます。
市では、総合計画に掲げる職・住が近接した「利便性が高く魅力的なまちづくり」を推進するため、市内で創業しようとする事業者を支援する「岩沼市ビジネススタート補助金」を新設し、10月1日から申請を受け付ける予定としております。
地域課題の解決、住民サービスの向上又は地域経済の活性化につながるような意欲と能力の高い事業者に活用いただけるよう、金融機関や商工会などの関係機関と連携して幅広く周知を図ってまいります。
敬老のつどい地域版の開催
次に、項目3「敬老のつどい地域版の開催」について申し上げます。
多年にわたり郷土の発展のために貢献された高齢者の方々に、敬意と長寿のお祝いとして、来月1日と8日に、「敬老のつどい地域版」を開催します。
市内に住む80歳以上の方々を招待し、身近な地域である小学校学区単位で、地域の方々の御協力をいただきながら、子どもたちによる歌や踊り、出席者が一緒に参加できる体操などの催しを行う予定です。
出席者に楽しんでいただくとともに、地域内での交流が図られることで、高齢者が永く元気で暮らせる地域づくりに繋げていければと考えております。
先ほどもお伝えいたしましたように、台風10号が接近しておりますが、速度が遅い上に、気象台でも本市への台風の直接的な影響はまだ先であり、線状降水帯のリスクも大きくないとの情報もいただいております。また、このイベントは多くの方々にたのしみにしていただいておりますので、できる限り予定通り開催したいと考えております。
当然、台風の状況や台風の影響により天候が急変した場合にあっては、直ちにホームページや場合によっては広報車などで開催の順延をお知らせしたいと考えております。
2024いわぬまスポーツフェスティバルの開催
次に、項目4「2024いわぬまスポーツフェスティバルの開催」について申し上げます。
令和6年10月26日(土)、総合体育館を会場に、スポーツイベント「2024いわぬまスポーツフェスティバル」を開催いたします。
昨年は12月の開催でしたが、今年は運動のしやすい10月に開催時期を変更しております。スペシャルゲストに、リオデジャネイロオリンピックバドミントン女子ダブルス金メダリストの髙橋礼華さんをお迎えし、地域スポーツ団体の皆様のご協力をいただきながら、様々なニュースポーツやレクリエーション活動の体験ブースをお楽しみいただきます。
また、スタンプラリーや地域の特産品などが当たる抽選会もご用意し、子どもから大人まで交流を行いながら気軽にスポーツに親しんでいただけるイベントにしてまいります。
大久保剛志氏及びWATWING鈴木曉氏への大使委嘱
次に、項目5「大久保剛志氏及びWATWING(ワトウィン)鈴木曉(あさひ)氏への大使委嘱」について申し上げます。
先日、市の情報発信を行っていただくことなどを目的に、プロサッカー選手である大久保剛志氏及びホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループWATWINGに所属する鈴木曉氏を大使に委嘱いたしました。
すでに大使を委嘱している西村まさ彦氏と共に、本市出身であるお2人には、今後も岩沼に想いを寄せていただき、市内外に情報発信を行っていただきたいと考えております。
質疑応答
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