伊達政宗騎馬石膏像が市有形文化財に指定されました
更新日:2025年4月9日
竹駒神社馬事博物館の正面入口をくぐると、全長約2.8mの石膏像「伊達政宗騎馬石膏像」があります。この像は、昭和10年(1935)に仙台城跡に設置された伊達政宗騎馬像(銅像)の制作過程で作られたものです。作者は柴田町出身の小室達(とおる)です。最近になって小室の日記から帝国美術院展覧会出展を目的に仕上げられていたことが分かりました。単なる試作品ではなく、宮城県を代表する彫刻家・小室達の作品の一つとして再評価することができます。
また、市の文化財保護委員会において以下の点が高く評価され、令和7年3月6日に市指定文化財となりました。
①仙台城跡の伊達政宗騎馬像が戦時中の金属供出より胸から上部分しか残っていないこと、
柴田町にある石膏原型が保存のために分割されていることから全体像がわかる資料として、
その存在意義が大きい。
②作者・小室達の『日記』には、馬事博物館収蔵に至る経緯や搬入までの様子が克明に記され、
作者自らが撮影した制作過程写真も残されている。
③馬の造形において、岩沼馬商組合長の指南を受け、迫力とリアリティがある作品に仕上がっており、
このことは馬の集散地として栄えた岩沼の歴史を語る上でも欠かせない資料である。
所在地:岩沼市稲荷町4番地1 竹駒神社馬事博物館
制作年代:昭和13(1938)年
寸法:278.2cm(兜の頂点)×280cm(馬の鼻先から尾の先端)
※見学は、竹駒神社秋季大祭と初午大祭期間中の馬事博物館開館時になります(開催日程は竹駒神社HP等でご確認下さい)。
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