ツヤハダゴマダラカミキリについて
更新日:2024年4月10日
宮城県では、2021年以降、仙台市や名取市において、ツヤハダゴマダラカミキリによる被害木が多数発見されています。
ツヤハダゴマダラカミキリとは
国際自然保護連合により「世界の侵略的外来種ワースト100」に認定されている外来生物で、海外では幅広い樹種の樹木に激甚な被害を及ぼしています。
出典:林野庁「外来種ツヤハダゴマダラカミキリの被害モニタリング等について」
特徴
体長は約20~35mmである。在来種であるゴマダラカミキリに似ているが、胸部の白紋(しろもん)がないことや上翅基部(胸部に近い翅部分)は白紋がなく顆粒状突起(かりゅうじょうとっき)を持たないこと等が違いとしてあげられる。
生態
幼虫はしばらく樹木の内部で過ごし、成虫になると木から出てくる。成虫は5~10月に出現し、産卵を行う。
被害
幼虫が樹木の内部を食い荒らすため、被害が進行すると樹木は枯死してしまう。枯死してしまうと、落枝や倒木の恐れがある。
国内では令和4年1月現在、宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、富山県、愛知県、兵庫県、山口県の8県で確認されています。
県内の発生状況
現在、県内の被害木は、仙台市や名取市の公園、街路樹等に集中しており、穿孔やフラス(幼虫が食べた木くずと糞が混ざったもの)等、ツヤハダゴマダラカミキリによる被害が多数発見されています。
現在、農地や林地での被害は確認されていませんが、今後、農林業への被害拡大を防止していく必要があります。
- 県内における主な被害樹種:カツラ、トチノキ、イタヤカエデ等
対策方法
伐採処理
- 被害木を伐採し、伐採後速やかに焼却または細かく破砕する。
- 伐採は被害エリアの拡散防止のため、成虫の発生しない時期に実行する。(10~4月)
- 上記時期以外に伐採する場合は、網で覆う等、確実に逸出措置を行う。
薬剤処理
- 樹体に薬剤を注入し、殺虫する。
- 成虫の発生直前や発生時期に樹幹に薬剤を散布し、成虫を殺虫する。
- 使用に際して、樹木類、カミキリムシ類に登録のある農薬を使用する。
網掛け
- 被害のある木にネットを巻くことで成虫の飛散防止を図る。撒いた後は定期的に見回り、成虫を見つけたら捕殺する。
注意・お願い
- 被害エリアの拡大を防止するため、生きたままの個体の移動は行わないようご注意願います。
- 被害木処理対策等の実施についてご協力ください。
- ツヤハダゴマダラカミキリの個体及び被害木を確認した場合は、施設等の管理者または宮城県森林整備課森林育成班(TEL:022-211-2921)まで情報提供願います。
関連リンク
このページに関するお問い合わせは、産業振興課まで
〒989-2480 岩沼市桜一丁目6番20号 電話:0223-23-0537 (農政係)
メールフォームヘ
産業振興課