令和5年第2回岩沼市議会定例会 市政報告並びに提案理由書
更新日:2023年6月13日
令和5年第2回岩沼市議会定例会を招集しましたところ、議員各位の御出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
それでは、提出議案の説明に先立ち、市政の概要について御報告申し上げます。
行政改革の推進
行政改革の推進について申し上げます。
行政改革の一環として、現在、公共施設使用料の見直し、市民会館等における駐車場管理の適正化に加え、公共施設統廃合等の取組に着手しております。
また、組織については、4月に大幅な改編を実施したところですが、業務の効率化等に向けた不断の改善に取り組みつつ、更なる市民サービスの向上につながるよう、引き続き検討を進めてまいります。
情報発信の強化
情報発信の強化について申し上げます。
本市はこれまで、「ちょうどいい。」と控えめなPRを行ってまいりましたが、これからは「子育て世代にとってNo.1のまちを目指し、子育て世帯でいーっ!ぱいにする。」という思いを込め、子育て中の市外在住者をターゲットに「子育て世代いーっ!!プロジェクト」と題したポータルサイトを開設いたしました。
また、新規採用職員を募集するための動画や、名取高校の生徒と一緒に市のPR動画を作成するなどの新たな取組も進めております。
今後も、ターゲットを明確にした情報発信を行いながら、移住・定住に加え、企業誘致、ふるさと納税による寄付金の増加にもつながるプロモーションを積極的に展開してまいります。
出席停止処分取消等請求事件及び議員報酬等請求事件の判決に基づく対応
出席停止処分取消等請求事件及び議員報酬等請求事件の判決に基づく対応について申し上げます。
出席停止処分取消等請求事件については、仙台地方裁判所の判決に基づき、元金27万8,300円に平成28年9月22日からの遅延損害金9万1,038円を加えた36万9,338円を4月7日に振り込み、また、議員報酬等請求事件についても、同裁判所の判決に基づき、元金11万7,097円に平成28年12月22日からの遅延損害金3万7,856円を加えた15万4,953円を今月9日に振り込みをいたしました。
市有財産の処分
市有財産の処分について申し上げます。
空港南五丁目地内の未利用地2,612平方メートルについて、隣接地権者2者と売買契約を締結いたしました。
今後も、安定的な財政運営のため、利活用予定のない市有財産の処分に取り組んでまいります。
津波ハザードマップ
津波ハザードマップについて申し上げます。
先般、住民の皆様の自主的な避難行動を支援するとともに、津波災害から人命を守り、その被害を最小限に抑えることを目的とした津波ハザードマップを作成いたしました。
この津波ハザードマップは、大津波警報が発表された際に直ちに避難していただく東部地区の皆様へ4月下旬に全戸配布しており、また、先月17日及び18日には、これを効果的に活用するための説明会を開催いたしました。
説明会には両日で約50名が参加され、説明等を通じて津波避難に関する理解を深めていただきました。
総合防災訓練
総合防災訓練について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、昨年度までは規模を縮小して実施しておりましたが、本年度はコロナ禍前の規模で、来月2日に実施することにいたしました。
当日は、東部地区では津波ハザードマップを活用した津波避難訓練を実施し、中央部地区及び西部地区では、地域の特性や災害リスクに応じた訓練を各町内会等において実施していただく予定です。
多くの皆様に参加をいただき、市全体の防災力向上につなげてまいりたいと考えております。
交通死亡事故ゼロ1年達成
交通死亡事故ゼロ1年達成について申し上げます。
4月2日をもって、市内での交通死亡事故が1年間発生しなかったことから、同月6日に市役所で伝達式が行われ、県警本部長から賛辞をいただきました。
今後も、交通死亡事故の根絶に向けた取組を推進し、この記録を継続できるよう努めてまいります。
新型コロナウイルス対策本部の廃止
新型コロナウイルス対策本部の廃止について申し上げます。
先月8日に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行したことから、新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に基づき、同日付けで本市の対策本部を廃止いたしました。
市民及び事業者の皆様には、これまでの感染拡大防止への御協力に改めて感謝を申し上げます。
引き続き、基本的な感染症対策を継続しながら、コロナ禍前の日常を取り戻せるように取り組んでまいります。
新たな総合計画の策定
新たな総合計画の策定について申し上げます。
市民に計画づくりへの参画を促し、また、市民の意見を広く聴くことを目的として、4月25日及び先月26日にいわぬま市民会議を開催いたしました。
この会議には、参加を希望された22名が出席され、市の強みや課題、今後のまちづくりの方向性等についての幅広い御意見をいただきました。
これまでの各種会議やアンケート等でいただいた御意見を踏まえ、秋にはパブリックコメントを実施するとともに、議員各位に計画案をお示しできるよう取り組んでまいります。
町内会長等との懇談会
町内会長等との懇談会について申し上げます。
先月15日、17日及び31日の3日間、西コミュニティセンター、市役所及び玉浦コミュニティセンターを会場として、各地区の町内会長等との懇談会を開催いたしました。
出席された64名の町内会長等と、地域における課題や市の情報発信の在り方など、まちづくり全般についての懇談を行い、直接意見を交わすことで、相互に理解を深めることができました。
いただいた御意見は、今後の市政運営の参考にさせていただきたいと考えております。
仙台空港周辺地域活性化施設
仙台空港周辺地域活性化施設について申し上げます。
仙台空港の運用時間24時間化に関する覚書に基づき、空港を生かした空港周辺地域の賑わいの創出や、東北の玄関口としての新たな魅力づくりを行うために設置すべき施設や機能をまとめた検討結果について、先般、宮城県から報告がありました。
今後は、報告を踏まえた公募型プロポーザルの実施に向けて、準備を進めてまいります。
デジタル化の推進
デジタル化の推進について申し上げます。
4月1日から、国が運営する「ぴったりサービス」を活用し、本市においても、子育て、介護等の29の行政手続でオンラインによる申請が可能になりました。
今後も、行政手続のデジタル化を推進し、市民サービスの更なる利便性向上に努めてまいります。
保健事業
保健事業について申し上げます。
基本健診、特定健診及び後期高齢者健診の集団健診並びに胸部レントゲン検診については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため別々に実施しておりましたが、本年度は同一の健診会場において同時に実施することにいたしました。
これにより、受診者の利便性の向上が図られ、受診率の向上につながるものと期待しております。
また、産後ケア事業については、利用希望者の負担軽減を図るため、4月から「みやぎ電子申請サービス」による申請受付を開始し、これまで利用希望者のほとんどの方に御活用いただいております。
新型コロナウイルスワクチン接種
新型コロナウイルスワクチン接種について申し上げます。
先般、接種期間を来年3月31日まで延長し、また、個別医療機関での接種を推奨する旨の方針が国から示されました。
この方針に基づき、集団接種は先月で一旦終了とし、今月からは市内医療機関の御協力の下、個別接種のみで実施しております。
物価高騰等を踏まえた経済支援
物価高騰等を踏まえた経済支援について申し上げます。
物価高騰等による生活への影響が長期化する中、特に家計への影響が大きい低所得世帯への負担を軽減するため、5年度住民税非課税世帯等に1世帯当たり3万円の臨時特別給付金を給付する準備を進めております。
また、施設運営に大きな影響を受けている高齢者施設や障害者施設の指定管理者、保育施設等に対しても、その負担軽減を図るため、昨年度に引き続き支援できるよう、併せて準備を進めております。
低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金
低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金について申し上げます。
児童1人当たり5万円を支給する本給付金のうち、ひとり親世帯分については本年3月の児童扶養手当を受給した351世帯に対して、また、ひとり親世帯以外分については昨年度に本給付金を受給した201世帯に対して、それぞれ先月31日に支給いたしました。
今後は、申請に基づく家計急変世帯等への支給を進めてまいります。
ハナトピア岩沼のリニューアル
ハナトピア岩沼のリニューアルについて申し上げます。
ハナトピア岩沼利活用基本構想を踏まえてリニューアルするハナトピア岩沼について、その運営等を見据えて支援を行える事業者を、公募型プロポーザル方式で選定する準備を進めております。
年内に事業者を選定し、その支援を受けながら、多くの皆様に親しまれる施設になるよう着実に準備を進めてまいります。
矢野目西産業用地での生活利便施設の開業
矢野目西産業用地での生活利便施設の開業について申し上げます。
矢野目西産業用地内に大型車も対応可能な給油所が開業いたしました。これにより、東部地区の企業活動が活性化し、また、地域住民の生活利便性向上にもつながるものと期待しております。
いわぬま地元応援割増商品券販売事業
いわぬま地元応援割増商品券販売事業について申し上げます。
燃料費や食料品価格等の高騰の影響を受けている事業者や市民生活を支援するため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、いわぬま地元応援割増商品券販売事業を実施する準備を進めております。
本市経済の好循環につながるよう、多くの皆様に購入いただきたいと考えております。
いわぬま市民夏まつり
いわぬま市民夏まつりについて申し上げます。
4年ぶりとなるいわぬま市民夏まつりが8月26日に開催されることになりました。
いわぬま市民夏まつり実行委員会が中心となり、御来場の皆様にお楽しみいただけるよう、様々なステージイベント、青空テント市等の準備を進めております。
フードドライブ
フードドライブについて申し上げます。
4月14日から約1か月間、4回目となるフードドライブを実施いたしました。
この期間に持ち寄っていただいた食料約93キログラムは、フードバンク団体を通じて必要としている方に届けられました。
今後も、フードドライブをはじめとした食品ロス削減に取り組んでまいります。
省エネ家電の買替え促進事業
省エネ家電の買替え促進事業について申し上げます。
燃料費の高騰を踏まえ、省エネ性能の高い家電の買替えを促進することにより、光熱費の負担を軽減し、温室効果ガスの排出量削減にもつながる事業の準備を進めております。
事業の詳細が固まり次第、多くの市民の皆様に御検討いただけるよう、様々な媒体を活用したPRを行ってまいります。
朝日竹の里線の整備
朝日竹の里線の整備について申し上げます。
現在、本路線の最終工区である西中学校交差点までの区間において、工事の支障となる電柱等の移設を進めております。
来月には、近隣住民の皆様を対象にした工事説明会を開催するなど、7年度中の完成を目標に、計画的に工事を進めてまいります。
校庭の危険物除去
校庭の危険物除去について申し上げます。
校庭に打ち込まれたくぎによって児童が大けがをした県外小学校の事故を受け、市内小中学校における校庭表面の安全点検は既に終えておりますが、地中に埋没し、目視できないものについては、東北大学から借用した金属探知機を使用し、除去作業を進めております。
今後も、定期点検や日常点検を通し、安全安心な学校環境づくりに努めてまいります。
市内小学校における盗難事件
市内小学校における盗難事件について申し上げます。
今月8日の夜間、小学校校舎に窓ガラスを割って男が侵入し、児童4名の体育着等が盗まれる被害がありました。
男は既に逮捕され、警察による取調べが行われております。
現在、市内小中学校へ情報共有を行うとともに、通学時における安全確保の再点検を行っております。
南国市との教員間の人事交流
南国市との教員間の人事交流について申し上げます。
市内小中学校においては、これまでも防災教育に力を注いでまいりましたが、今年度より、姉妹都市南国市と教員間の人事交流を開始いたしました。
防災に関する互いの取組を学ぶことで、防災教育の推進及び充実を図ってまいります。
続いて、承認第1号から承認第7号までの提案理由について申し上げます。
承認第1号については、地方税法等の一部を改正する法律の公布に伴い、市民税においては森林環境税導入に伴う規定の改正、軽自動車税種別割のグリーン化特例の延長等を、固定資産税及び都市計画税においてはマンションの大規模修繕に伴う固定資産税の軽減及び引用条項の変更による文言の整理を、国民健康保険税においては課税限度額の引上げ等を行うため、岩沼市市税条例、岩沼市都市計画税条例及び岩沼市国民健康保険税条例の一部を改正するものであります。
承認第2号については、東日本大震災に係る東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う避難のため転入した世帯の国民健康保険税について、令和5年度においても一部見直しを行った上で引き続き免除するため、東日本大震災に伴う国による避難指示等対象地域からの転入世帯に係る岩沼市国民健康保険税の免除に関する条例の一部を改正するものであります。
承認第3号については、東日本大震災に係る東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う避難のため転入した第1号被保険者の介護保険料について、令和5年度においても一部見直しを行った上で引き続き免除するため、東日本大震災に伴う国による避難指示等対象地域からの転入者に係る岩沼市介護保険料の免除に関する条例の一部を改正するものであります。
承認第4号については、令和4年度岩沼市一般会計補正予算(第13号)で、歳入では、地方譲与税等の各種交付金の4年度交付額確定に伴う増減、交付対象事業費の確定に伴う国・県支出金、繰入金及び市債の増減など、また、歳出では、国・県補助事業等における4年度事業費確定に伴う減及び特別会計繰出金の減などにより、歳入歳出とも「6億867万6,000円」を減額し、総額を「189億1,367万1,000円」とするものであります。
承認第5号については、令和4年度岩沼市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)で、歳入では、保険給付費等交付金の交付見込額等について、歳出では、一般被保険者療養給付費の給付見込額等について、それぞれ減が生じたことにより、歳入歳出とも「1億2,971万円」を減額し、総額を「42億4,208万円」とするものであります。
承認第6号については、令和4年度岩沼市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)で、歳入では、国庫支出金及び繰入金等の増減により、また、歳出では、保険給付費等の減により、歳入歳出とも「1億5,176万2,000円」を減額し、総額を「38億6,113万2,000円」とするものであります。
承認第7号については、令和5年度岩沼市一般会計補正予算(第2号)で、食費等の物価高騰により家計に大きな影響を受けている低所得の子育て世帯に対し、児童1人当たり5万円の子育て世帯生活支援特別給付金を5月中に支給するため、また、伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金の一体的実施事業における給付金の5年度申請分を措置するため、歳入歳出とも「8,008万5,000円」を追加し、総額を「184億3,338万4,000円」とするものであります。
以上、承認第1号から承認第7号までについては、地方自治法第179条第1項の規定に基づき専決処分をいたしましたので、同条第3項の規定により御報告申し上げ、承認をいただこうとするものであります。
次に、議案第42号から議案第46号までの提案理由について申し上げます。
議案第42号については、宮城県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部改正に伴う引用条項の変更による文言の整理を行うため、岩沼市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正しようとするものであります。
議案第43号については、指定管理者がハナトピア岩沼の管理等を行うことができるよう規定するため、ハナトピア岩沼の設置及び管理に関する条例の一部を改正しようとするものであります。
議案第44号については、三軒茶屋中央地区の地区整備計画に基づき、道路建設予定地を市道として認定することについて、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をいただこうとするものであります。
議案第45号については、令和5年度都市計画道路朝日竹の里線水路改修工事の請負契約について、地方自治法第96条第1項第5号の規定により、議会の議決をいただこうとするものであります。
議案第46号については、令和5年度岩沼市一般会計補正予算(第3号)で、歳入では、デジタル田園都市国家構想交付金の増及び新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の追加など、歳出では、市民会館等の公共施設へのWi-Fi設備及びキャッシュレスシステム等の導入に要する経費並びに地元応援割増商品券販売事業に係る経費等を追加するほか、新規の事業所の立地に伴う企業立地奨励金の増などを計上し、歳入歳出とも「4億7,822万4,000円」を追加し、総額を「189億1,160万8,000円」にしようとするものであります。
なお、詳細については、必要に応じて補足説明を申し上げますので、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。
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