平成30年第５回岩沼市議会定例会市政報告並びに提案理由書

更新日：2018年9月28日

平成30年第５回岩沼市議会定例会の開会に当たり、議員各位には御出席をいただき、ありがとうございます。

はじめに、市政の概要について御報告いたします。

安全・安心なまちづくり

安全・安心なまちづくりについて申し上げます。

安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、犯罪抑止力の強化などを目的として、市内を移動する機会の多い公用車へのドライブレコーダー搭載及び小中学校、通学路となっている地下道、保育所等への防犯カメラの設置を進めてまいります。

また、安全・安心まちづくり基本計画については、21年度の策定以降、10年が経過し、社会情勢が変化してきていることから、見直しを行ってまいります。

小中学校へのエアコン設置

小中学校へのエアコン設置について申し上げます。

今夏の記録的な猛暑による熱中症の多発を受け、先頃、政府からも小中学校のエアコン設置の必要性について言及がなされました。

こうした現状を踏まえ、市としましては、教育環境の整備を進める中で、検討を行っておりました小中学校へのエアコン設置について、来年の夏を目標に、早急な整備を進めてまいりたいと考えております。

東日本大震災追悼行事

東日本大震災追悼行事について申し上げます。

震災の風化を防止し、将来へ震災の記憶を伝承していくため、慰霊碑のある千年希望の丘相野釜公園を会場として、本年度から、追悼式前日の３月10日夕方から夜にかけての追悼行事を実施したいと考えております。

仙台空港との共栄

仙台空港との共栄について申し上げます。

県及び仙台国際空港株式会社から、「仙台空港の運用時間延長に関する基本的な考え方」について、７月18日には市に、先月27日には、議員全員協議会において議員各位に、さらに、昨日には、仙台空港周辺まちづくり協議会に、それぞれ説明が行われました。

市としましては、県がこれまでに行っている騒音予測調査の結果等を踏まえ、今後、仙台空港の運用時間延長について、議員の皆様をはじめ、多くの住民の皆様の御意見をいただきながら、多角的かつ慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。

消防の広域化

消防の広域化について申し上げます。

昨年度から、岩沼、亘理、山元の首長で構成する消防広域化協議会において、「広域消防運営計画」案の策定に向け、協議を進めてまいりましたが、７月27日、これらの協議が全て整いましたことから、31年４月の開始に向け、亘理地区行政事務組合への加入に関する議案及び事前の準備作業に必要となる分担金に係る補正予算案を本定例会に提出しております。

被災地への職員派遣

被災地への職員派遣について申し上げます。

６月18日に発生した大阪北部地震に伴う高槻市に対する支援につきましては、６月25日から、職員２名による第１陣を派遣し、７月27日までに４回にわたり職員派遣を行いました。

派遣した職員からは、「主に、罹災証明書発行関連業務に従事し、東日本大震災時の知見を十分に発揮して、協力ができた。」との報告を受けております。

米国姉妹都市・友好都市との交流促進

米国姉妹都市・友好都市との交流促進について申し上げます。

米国カリフォルニア州ナパ市との姉妹都市締結45周年、デラウェア州ドーバー市との友好都市締結15周年という節目を記念し、友好親善関係を一層深めるとともに、復興支援に対する感謝の意を伝えるため、来月に両市を訪問することといたしました。

特に、ナパ市への訪問につきましては、姉妹都市親善協会による訪問も同時期に予定されており、市民間交流が更に促進されることを期待しております。

土砂災害警戒区域の指定

土砂災害警戒区域の指定について申し上げます。

７月17日、勤労者活動センターにおいて、県主催による土砂災害防止法基礎調査結果個別相談会が実施され、新たに23か所が土砂災害警戒区域に指定されることとなりました。

今回の指定により、本市では土砂災害警戒区域等が50か所となることから、速やかに、土砂災害ハザードマップを更新し、警戒区域等にお住まいの皆様に対する周知、注意喚起等に努めてまいります。

いわぬま市民交流プラザの整備

いわぬま市民交流プラザの整備について申し上げます。

いわぬま市民交流プラザについては、予定どおり工事が終了し、７月末に引渡しを受け、来月１日の開所に向けた準備を進めております。

また、プラザ内に設けたチャレンジショップスペースについては、将来、中心市街地などで事業を始めようとする方を対象に出店者の募集を行い、２事業者が出店者として選定されております。

プラザ開所後は、運営協議会を開催するなど、利用される方の声を伺いながら、利用しやすい施設となるよう努めてまいります。

亀塚第一住宅跡地の貸付け

亀塚第一住宅跡地の貸付けについて申し上げます。

本年１月、公益社団法人青年海外協力協会を、亀塚第一住宅解体跡地の貸付候補者として選定し、事業内容の検討に対する助言等を行ってまいりましたが、この度、その概要がまとまり、公募条件に適合する施設として認めたことから、貸付けに向けた手続を進めてまいりたいと考えております。

全国運河サミットinみやぎ

全国運河サミットinみやぎについて申し上げます。

来月26日、27日の両日、県が主体となった実行委員会により、運河の魅力や復興への取組について全国へ発信することなどを目的とした「全国運河サミットinみやぎ」が開催され、基調講演やパネル展示、貞山運河沿川へのスタディーツアーなどが行われる予定となっております。

本サミットは、来月13日、14日に開催される「東北・みやぎ復興マラソン」同様、本市の復興状況を発信する良い機会であることから、これまで御支援いただいた多くの皆様に感謝の意をお伝えするとともに、震災の風化防止や将来への記憶の伝承に繋がるよう取り組んでまいります。

保健事業

保健事業について申し上げます。

生活習慣病予防対策の一環として、６月11日から７月31日までの間、貧血検査など２項目を新たに追加した特定健康診査を実施いたしました。

集団健診と個別健診を合わせた受診者数は２，775名で、健診後は、メタボリック症候群の方及び予備軍の方を対象に、食生活や運動指導を取り入れた特定保健指導を行うなど、引き続き生活習慣病の予防に取り組んでまいります。

また、本年度からは、特定健康診査を受診した方に、がん検診費用の一部を助成するクーポン券を発行し、がん検診の受診率向上についても併せて取り組んでおります。

敬老のつどい

敬老のつどいについて申し上げます。

今月９日に、80歳以上の市民約３，500名の皆様をお招きし、岩沼市民会館において、敬老のつどいを開催いたします。

御長寿を市民全体でお祝いするとともに、多年にわたり郷土の発展に尽くされた皆様の御功績と御労苦に心から敬意を表し、感謝を申し上げたいと考えております。

ため池の点検

ため池の点検について申し上げます。

西日本豪雨における被害を踏まえ、県から農業用ため池の緊急点検の通知を受けたことから、防災重点ため池１か所を含む33か所のため池について一斉点検を実施し、堤体の沈下や漏水などの異常がないことを確認いたしました。

今後とも、生産基盤としてのため池の維持と安全を確保するために、地元管理者や関係機関と連携し、適切な管理・修繕に努めてまいります。

いわぬま市民夏まつり

いわぬま市民夏まつりについて申し上げます。

先月18日に開催された恒例のいわぬま市民夏まつりは、大勢の市民の皆様に御来場いただき、ステージや路上イベント、テント市などが盛大に行われました。

また、姉妹都市の南国市や友好都市の尾花沢市と袋井市からも参加をいただき、夏まつりを盛り上げていただきました。

今後も、姉妹都市・友好都市との交流が、より一層進展するよう取り組んでまいります。

交通死亡事故ゼロ500日達成

交通死亡事故ゼロ500日達成について申し上げます。

交通安全関係団体や地域の方々のこれまでの活動が実を結び、交通死亡事故ゼロ500日を達成したことから、７月18日に県知事及び県警察本部長から褒状をいただきました。

今後も、この記録を継続していけるよう、交通安全の取組を推進してまいります。

橋りょうの整備

橋りょうの整備について申し上げます。

岩沼橋の架け替え工事については、現在、旧橋の上部撤去工が予定どおり完了し、出水期を避けて旧橋の橋脚撤去を行うこととしております。

また、本工事による通行止めに伴い、一時的に交通混雑等も発生しましたが、広報紙及び道路標示板等によるお知らせの実施により、現在は、混雑等も解消されている状況となっております。

今後も、安全を第一に、早期完成を目指して工事を進めてまいります。

小学校通学路内ブロック塀等実態調査

小学校通学路内ブロック塀等実態調査について申し上げます。

小中学校学区内におけるブロック塀等調査については、６月に教育委員会と建築担当課が合同で行っておりましたが、改めて、県と連携し、小学校通学路内のブロック塀等の実態調査を行うこととなりました。

対象となるブロック塀等は、小学校を中心として、おおむね500メートル以内の通学路区域にあり、前面道路からの高さが１メートルを超えているもので、今月から実態調査を開始する予定としております。

朝日山公園荒井堤浚渫土砂資源化実証実験

朝日山公園荒井堤浚渫土砂資源化実証実験について申し上げます。

現在、浚渫土砂の農業利用での可能性を探るため、市内農事組合法人等に依頼して、池底から浚渫した土砂の一部を肥料として使用した農作物等の生育試験を行っております。

年内には、生育試験結果の検証を行うとともに、引き続き、荒井提の雨水調整機能の確保を目的とした浚渫土砂資源化の研究を進めてまいります。

災害公営住宅の家賃

災害公営住宅の家賃について申し上げます。

東日本大震災特別家賃低減事業による家賃の減免は、国の制度では、管理開始から６年目となる32年度から、段階的に本来家賃への引上げが始まることになりますが、本市においては、管理開始から10年目となる36年度まで、引き続き一定減免を継続することといたします。

また、入居から３年が経過した入居者収入基準額を超える認定月額収入の世帯に対する家賃の割増についても、管理開始から10年目となる36年度まで、近傍同種家賃への傾斜家賃割増分を減免することといたします。

矢野目西土地区画整理事業

矢野目西土地区画整理事業について申し上げます。

土地の造成工事については、７月末で約70％と順調に進捗しており、予定どおり31年６月に土地の引渡しが行える見込みであることから、企業誘致のための公募を、今月中旬から開始したいと考えております。

また、現在施工中の県道仙台空港線との交差点新設工事については、工期を来年３月末までとしており、車線減少の交通規制に伴う通勤時間帯等における交通渋滞の発生も予想されることから、広報紙及び道路標示板等により、市民の皆様や利用者の方々に広くお知らせしながら進めてまいります。

スクールボランティア

スクールボランティアについて申し上げます。

７月26日、市内の建設会社で構成する岩沼建設産業同友会の社会貢献活動の一環として「第９回スクールボランティア」が実施されました。

当日は、市内４小学校を対象に、同会の社員約38名が学校ごとに分かれ、重機や資材を準備して、ＰＴＡの奉仕活動などでは難しい樹木の剪定や伐採、側溝清掃などの作業を実施していただきました。

暑い中での奉仕活動に、心から感謝申し上げます。

学校トイレの洋式化

学校トイレの洋式化について申し上げます。

現在、岩沼北中学校と岩沼西中学校の校舎及び体育館のトイレを洋式化する工事を進めており、両中学校とも12月末までに完了見込みとなっております。

今後とも、生徒の学校生活に支障が出ないよう配慮しながら、工事を進めてまいります。

岩沼学び塾事業

岩沼学び塾事業について申し上げます。

児童生徒の学習習慣の定着と基礎学力の向上を図るため、１学期に開催希望のあった小学校４校、中学校３校で放課後岩沼学び塾を開催したところ、市内の児童生徒延べ935名が参加し、大学生・一般支援員延べ97名に学習支援に当たっていただきました。

また、夏休み期間の４日間、中央公民館をはじめ３会場で開催した夏季岩沼学び塾には、市内の児童生徒延べ694名が参加し、地域の方や大学生延べ81名に学習支援に当たっていただきました。

今後も､放課後や冬休みに学び塾を開催し、児童生徒の学習支援に当たっていきたいと考えております。

南国市との学校間交流

南国市との学校間交流について申し上げます。

先月19日から21日までの日程で、姉妹都市南国市から児童生徒10名と引率者10名が本市を訪れ、玉浦小学校と玉浦中学校での交流活動として、互いの学校紹介を行った後、それぞれの学校の防災学習への取組についての発表を行いました。

また、原遺跡、竹駒神社、二木の松、市民図書館、岩沼ひつじ村、千年希望の丘などの市内巡りを行い、岩沼の歴史と文化などについても触れていただきました。

今後も防災教育を中心として、南国市との交流活動を深めてまいりたいと考えております。

体育施設に係る指定管理者募集

体育施設に係る指定管理者募集について申し上げます。

これまでも体育施設の管理運営について、民間活力の導入を検討してまいりましたが、この度、体育施設の指定管理に係る方針がまとまったことから、利用者サービスの向上及び効果的かつ効率的な施設運営を図ることを目的として、31年４月１日から体育施設の管理運営を行う指定管理者を募集してまいります。

全国高校生銃剣道大会

全国高校生銃剣道大会について申し上げます。

７月28日、本市を会場として13年連続の開催となる第30回全国高校生銃剣道大会が、総合体育館で行われました。

本年の大会には、30都道府県から71チーム、250名の選手・監督が参加し、高校生らしいはつらつとした熱戦が繰り広げられました。

続いて、認定第１号から認定第９号まで、議案第55号及び議案第58号から議案第66号までの提案理由について申し上げます。

認定第１号から認定第９号までについては、平成29年度の岩沼市一般会計及び各種会計の決算について、地方自治法第233条第３項又は地方公営企業法第30条第４項及び同法第32条第２項の規定に基づき、議会の認定及び議決をいただこうとするものであります。

決算内容は、

一般会計では、

歳入が「289億167万４，343円」、

歳出が「273億７，576万４，936円」、

差引収支が「15億２，590万９，407円」、

国民健康保険事業特別会計では、

歳入が「50億９，833万９，562円」、

歳出が「45億３，973万１，463円」、

差引収支が「５億５，860万８，099円」、

後期高齢者医療特別会計では、

歳入が「４億３，353万１，193円」、

歳出が「４億２，096万４，562円」、

差引収支が「１，256万６，631円」、

介護保険事業特別会計では、

歳入が「35億２，390万９，422円」、

歳出が「33億６，456万６，104円」、

差引収支が「１億５，934万３，318円」、

公共下水道事業特別会計では、

歳入が「48億８，750万４，838円」、

歳出が「32億８，483万８，949円」、

差引収支が「16億266万５，889円」、

農業集落排水事業特別会計では、

歳入が「９，343万１，381円」、

歳出が「８，980万１，041円」、

差引収支が「363万340円」、

矢野目西地区土地区画整理事業特別会計では、

歳入が「10億９，302万９，771円」、

歳出が「９億413万５，994円」、

差引収支が「１億８，889万３，777円」、

企業会計については、収益的収支についてのみ申し上げます。特定公共下水道事業会計では「４，931万９，588円」の純利益、水道事業会計では「８，104万１，800円」の純利益となっております。

なお、決算の概要については、議案審議の際に会計管理者又は企業出納員から御説明申し上げます。

議案第55号については、千年希望の丘エリアにおける周遊の利便性向上に資する貸出自転車に関する規定を行うため、岩沼市千年希望の丘交流センター設置条例の一部を改正しようとするものであります。

議案第58号については、地方自治法第286条第１項の規定により、平成31年４月１日から消防に関する事務を共同処理するため、亘理地区行政事務組合に加入することについて、同法第290条の規定により、議会の議決をいただこうとするものであります。

議案第59号については、平成30年度岩沼市一般会計補正予算（第２号）で、歳入では、29年度決算に伴う純繰越金、千年希望の丘蒲崎公園内の国有地取得に係る復興交付金基金の繰入れなど、また、歳出では、子どもたちの安全・安心のための公用車へのドライブレコーダー搭載及び小中学校、通学路となっている地下道、保育所等への防犯カメラの設置経費、（仮称）西部地区防災コミュニティセンターの建設に係る造成工事費などを計上し、歳入歳出とも「５億８，711万２，000円」を追加し、総額を「203億３，981万７，000円」にしようとするものであります。

議案第60号については、平成30年度岩沼市国民健康保険事業特別会計補正予算（第１号）で、歳入では、前年度繰越金の確定等により、また、歳出では、前年度国庫支出金の確定による精算等により、歳入歳出とも「１億４，194万１，000円」を追加し、総額を「43億５，473万５，000円」にしようとするものであります。

議案第61号については、平成30年度岩沼市後期高齢者医療特別会計補正予算（第１号）で、歳入では、前年度繰越金の確定により、また、歳出では、前年度歳入分に係る後期高齢者医療広域連合納付金の追加及び前年度一般会計繰入金の精算により、歳入歳出とも「１，256万５，000円」を追加し、総額を「４億５，323万６，000円」にしようとするものであります。

議案第62号については、平成30年度岩沼市介護保険事業特別会計補正予算（第１号）で、歳入では、前年度繰越金の確定等により、また、歳出では、介護給付費国庫負担金の前年度歳入分の精算等により、歳入歳出とも「２億487万５，000円」を追加し、総額を「35億３，659万円」にしようとするものであります。

議案第63号については、平成30年度岩沼市公共下水道事業特別会計補正予算（第１号）で、歳入では、前年度繰越金の確定による増及びそれに伴う他会計繰入金の減など、また、歳出では、消費税及び地方消費税の税額確定による一般管理費の増により、歳入歳出とも「５，017万１，000円」を追加し、総額を「23億６，990万９，000円」にしようとするものであります。

議案第64号については、平成30年度岩沼市農業集落排水事業特別会計補正予算（第１号）で、歳入で、前年度繰越金の確定による増及びそれに伴う他会計繰入金の減により、組替補正を行おうとするものであります。

議案第65号については、平成30年度岩沼市矢野目西地区土地区画整理事業特別会計補正予算（第１号）で、歳入で、前年度繰越金の確定による増及びそれに伴う他会計繰入金の減により、組替補正を行おうとするものであります。

議案第66号については、平成30年度岩沼市水道事業会計補正予算（第１号）で、収益的支出では、玉崎浄水場の浄水設備に係る修繕費等の増により「700万円」を追加し、資本的支出では、梶橋地内配水管切廻工事に係る負担金等の増により「900万円」を追加しようとするものであります。

なお、詳細については、必要に応じて補足説明を申し上げますので、よろしく御審議を賜り、原案可決されますようお願い申し上げます。

 

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